屋根葺き替え工事の注意点【屋根葺き替え工事・ミラノ デクラ屋根システム】三重県津市高野尾町M様邸

今日は津市高野尾町M様邸の屋根葺き替え工事の続きをご紹介したいと思います。

現在、4月半ばですが日中は暑いです、、、。

屋根の上なので体感温度は地上の倍近く?いや倍以上あるかもしれません。

 

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M様「熱い中作業ありがとう」冷たい飲み物を用意して下さり感謝いたしますm(__)m

それでは前回のモニエル瓦(セメント瓦)解体工事の続きになります。

屋根下地を守る上で大切な屋根のルーフィング(防水シート)を張りました(^^) 

 

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モニエル瓦(セメント瓦)と呼ばれるコンクリート製の瓦からデクラ屋根システム【ミラノ】という金属瓦に葺き替えます。

屋根葺き替えリフォームを行うなら、屋根の耐震化も実現できるのでお勧めです(*^^)v

ご参考までにですが、M様邸はモニエル瓦が屋根に載っている状態で約8トンでした。今回デクラ屋根システムの【ミラノ】に葺き替えると屋根重量は約1.1トンになります。

約7トンもの屋根重量が軽減されるというのは、今後長く暮らす上で屋根の負担が大幅に減るというのは、魅力的と思います。 

 

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それではまず屋根葺き替え工事の注意点の説明を交えながらご紹介してきます。最初に【ミラノ】を葺く為の下準備を行います。

軒先といった屋根の先端部分に【軒先下地】を取り付けます。1枚目のミラノの高さ調整と1枚目のミラノを固定する為の下地として役割を果たします。

私たちは軒先下地に【タフモック】と呼ばれる樹脂製の下地材を仕様します。屋根葺き替えリフォームを行う上で、将来の下地が腐る等のリスクを減らす為にも、木よりも丈夫で腐る事の無い、樹脂製下地を標準仕様としています。

 

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次にタフモックの上に【軒先水切り】と呼ばれる部材を取り付けます。

軒先水切りの役目は、屋根に流れ落ちた雨の雨だれ防止やきちんと雨樋の中に流す役割、また吹き込んだ雨を瓦内に侵入するのを防ぎ雨樋の中まで戻すといった重要な役目を持つ屋根部材です。

もちろんメーカー指定の純正品を使用します。

 

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M様邸の屋根は【寄棟】(よせむね)と呼ばれる屋根形状です。

寄棟屋根には【隅棟】(すみむね)と呼ばれる箇所が存在します。隅棟とは瓦と瓦が交わり、勾配といって斜めに軒先まで下がる箇所の事を言います。

つまり隅棟部は、瓦が縁切れる形になるので万が一、雨が隅棟内に吹き込んだ場合に何も雨仕舞処理が施されていないと、雨漏りの原因に繋がります。

写真に見える屋根部材は【隅棟水切り】といいます。雨が隅棟内に吹き込んでも確実に雨樋の中まで、雨を排出してくれます。

 

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隅棟水切りは【吊子】(つりこ)と呼ばれる金属材を加工した物で固定します。

 

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次に【谷】と呼ばれる部分に【谷板金】と呼ばれる屋根部材を取り付けます。隅棟が【山】としたら【谷】はV字型の反対になります。

谷は隅棟とは違い、雨を流す設計になっています。また谷は雨漏りの事例として多い箇所でもあるので、きちんとした雨仕舞処理が求められます。

 

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谷板金も【吊子】(つりこ)で固定します。吊子の役割としては、吊子で屋根部材を挟み込み、吊子自体をビスで固定する事により、屋根部材の固定ができます。

また屋根部材自体に直接穴を空けずに済むので、将来の屋根部材を留めたビス穴や釘穴からの漏水を防ぐ役割も果たしてくれます。

 

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下準備が全て整えば、デクラ屋根システム【ミラノ】をいよいよ葺いていきます。

 

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どんどん葺いていきます。ミラノはインターロック工法という独自の施工方法を用いて葺いていきます。全て専用ビスを使い屋根材を固定していくので、台風で屋根が吹き飛ぶ心配もございません。

 

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谷廻りの【ミラノ】は谷中心部に寄せて葺いていきます。デクラ屋根システムの【谷板金】は谷中心部が山型形状になっています。

谷は雨が流れる設計となっていますが、雨の吹込みはしっかりと防ぐ為に、この様な山型形状になっています。 

 

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2面葺きあがりました(^^)デクラ屋根システムの【ミラノ】は金属成形プレス加工品です。品質ももちろん安心の30年保証ですが、美観も抜群です。

美観保証は10年付きます\(^o^)/

 

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ミラノを葺く高木親方です(*^^)v 工事先のお客様からは必ず仕事熱心ね。と言って頂けます。

何と言っても施工の段取りの良さが1番です!

 

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ミラノ葺き工事は4面完了です。残るは【棟】と呼ばれる屋根の頂点部分の施工を行います。

屋根の頂点には【換気棟】と呼ばれる屋根部材を取り付けます。現在の住宅は高気密・高断熱住宅へと仕様が変わっている為に、きちんと屋根裏の換気を行わなければ、内部結露などの問題が発生するからです。

 

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屋根の頂点部分に【換気棟部材】を取り付けます。写真では見えにくいですが、棟下からの雨の吹込みにも対応できる様に、雨仕舞処理がされています(^^)

 

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【棟用水切り】【棟包】と屋根の頂点。棟部分に専用屋根部材を取り付けていきます。

だんだんと完成が近づいてきました。

 

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隅棟部にも【棟包】を取り付けていきます。

 

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屋根の格好がつきました(^_^) ミラノと棟包の間に少し隙間が見えます。

でも大丈夫です。しっかりと【隅棟水切り】が施されており、雨が隅棟内に吹き込んでも必ず雨水を雨樋まで排出してくれます。

 

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じゃーん!完成です(*^。^*) M様邸の屋根葺き替え耐震工事が完成しました。

以前のモニエル瓦(セメント瓦)の印象の残しつつ、屋根の機能性も大幅アップに成功しました。M様も仕上がりに大満足して頂き、私たちも嬉しいです。

また今回のM様邸屋根葺き替えリフォームのビフォー・アフターの写真をデクラ屋根システム様が撮りたいという事で、完成後のアフター写真も高所作業車にて撮って頂きました(*^^)v

 

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さぁ今回も高所作業車のクレーンが高く伸びています(*^_^*)

 

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カッコいい!屋根も綺麗です。ミラノがビシッと決まっています(^^)新しい屋根ですが、しっかりとM様邸に馴染んでいます。

屋根リフォームの場合、この【馴染む】というポイントもとても大切だと思います(*^^)v

最後にM様とパシャリ!

 

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M様、工事期間中は常に色々と気を使って頂きありがとうございました。またクワガタを持っていくと高木親方も言っています(笑)これからもよろしくお願いいたしますm(_ _)m