カラーベスト屋根のひび割れ【屋根葺き替え工事・ガルテクトF アイジー工業】三重県名張市桔梗が丘U様邸

名張市桔梗が丘U様邸の屋根葺き替え工事の完成報告です(*^_^*)

結論から言いますと、1ヵ月少しと工事期間はかかりましたが、いつも私たちが目指しているキッチリとした工事が出来て良かったと思っています。

6年前に大規模リフォーム工事をされた際にカラーベスト屋根からカラーベスト屋根に葺き替え工事をされたそうです。そして去年エアコンの室外機を1階下屋屋根に取り付ける時に、カラーベスト屋根のクラック(ひび割れ)を数カ所発見し、もう一度屋根を直す為に私たちにお問い合わせを頂きました。

その6年前に工事をした時にN様は屋根の工事業者に対して、一部標準施工じゃない点等を指摘し、手直しを要望されました。(それでも実際は下地材のサイズ等不適合の物が使用されていました)

きちんと直してもらったと思っていたはずが、不具合が起きてしまった。おそらく私たちも含め工事業者全てに対して不信感を抱いていたと思います。 

不信感を抱く心の中に「自分の思いをないがしろにされた。」という気持ちはかなり大きいと思います。

屋根のクラックに対しては様々な原因が考えられますが、大前提にきちんとした知恵、誇りを持っている屋根業者。そして1番大切なのはお客様とのコミュニケーションです。

実は私も下請け業者の時は間違った考えをしている時がありました。それは自分のお客様は元請先だけだと無意識に思っていました。

仮に家を建てるにしろ、屋根をリフォームするにしろ、とにかく他人に大切な我が家のリフォーム工事を依頼するという事は、決して安い買い物ではない訳で、人生の中で大きな決断の一つだと思います。

しかし私たち工事業者がその点を理解していないと、お客様の指摘や要望が口うるさく聞こえると思います。応える。ではなくあしらっている事になります。ここがお客様目線の本質の一つになります。

長くなりましたが、私たちも今回工事終了後にN様の工事アンケートを頂き、100点満点ではありませんでした。次の課題も見つかりました。これから先出会うお客様ともしっかりと向き合って、満足してもらえる仕事を提供していきます。

なんだか最後の文章みたいになりましたが、今から工事のご紹介となります((+_+))苦笑 それではご覧ください(*^▽^*)

 

2014.7.1-1

 

1階下屋屋根の既存状態になります。屋根に上ると2階よりも1階の下屋屋根の方が歩いた感触がフカフカしています。

 

2014.7.1-2

 

前回、屋根下地合板を替えずに又屋根ルーフィングシート(ゴム系)を2重張りしている為に、棟換気孔(内部結露を防ぐ屋根部材)があるにも関わらずに、結露により屋根下地合板が弱っていると考えられます。

 

2014.7.1-3

 

屋根ルーフィングシートも剥がし終わりました。明日も続けて作業をしますが、夕立や夜中に雨が突然降る可能性があるので、仮に防水シートを張り、ブルーシートの厚手生地を2重張りして雨漏り対策を行いました。

 

2014.7.1-4

 

1階下屋屋根も2階同様に、天井裏の断熱材も交換します。

2階の様に1階は天井裏は広くなく、屋根の勾配(斜辺)も緩いので高木親方は断熱材の交換に苦戦していました(+_+) 

 

2014.7.1-5

 

断熱材を交換し終えたら、新たな屋根下地合板を張ります。厚みは12mmの耐水合板です。

 

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2階屋根同様にデュポン社のルーフライナーと呼ばれる防水性・透湿性に優れた屋根ルーフィングの中でも最高級品の屋根防水材を張っていきます。

 

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次にガルテクトFを葺いていく為の下準備を行います。

【軒先水切り】と呼ばれる屋根の先端に取り付ける屋根部材を、墨だしラインに沿ってビスで留めつけていきます。

 

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軒先水切りを全周取り付けたら、次は【隅棟水切り】や【壁際水切り】といった屋根部材も取り付けます。

この二つの屋根部材の共通点は「雨が侵入した時にきちんと雨樋の中まで雨を排出するという役目」を持ちます(#^.^#) 

 

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下準備が整えばガルテクトFを葺いていきます。ここから本体屋根葺き工事は早いです。

 

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屋根の【谷】と呼ばれる部分です。谷板金と呼ばれる板金材にガルテクトFを加工しながら取り付けていきますが、これだけでは雨仕舞が不安なので最後に【谷見切り】材を使用すれば、谷部分もWの安心です(^^)

 

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本体葺き工事も完了に近づいてきました(^O^)

 

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細かな箇所も全て葺き終わり、ガルテクトFの屋根葺き工事は完了です。

 

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次に2階屋根同様に隅棟部分には【隅棟キャップ】を取り付けるので、裏側にコーキングを充填します。

 

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隅棟キャップを取り付け終えたら、壁際水切りの上に【壁用雨押え】を被せていきます。屋根リフォームをする際に、1階下屋屋根等の外壁と繋ぎ目が発生する箇所(壁際)の雨仕舞処理はとても大切になります。

 

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1階下屋屋根も【棟換気孔】を取付けます。写真はステンレスのメッシュシートを張りました。

 

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最後に【谷見切り】や【壁際モール】等の最後の雨仕舞処理を行い、葺き終わったガルテクトFに傷が付いていないかを確認して工事完了です。

冒頭に色々書きましたが、真剣に努力して喜んでもらえた時に初めて努力は報われ仕事が楽しくなります。

日々仕事をしていれば色んな問題が起きますが、自ら率先していかなければ何も変わらないので立ち向かいます。自分がすごく嫌になる時もありますが(笑)

今回も事故や怪我を起こす事なく無事に終わり感謝です(*^▽^*)