雨漏り6時12分!「板金の脳天打ちの話」

脳天打ちというのはビスや釘などを真上から留めることを言います。

基本的にお家の外回りでビスや釘を留めるのは横からか下からなんですよ。

 

真上から留めてしまうと雨が中に入ってしまうリスクが大幅にアップします。

最初に板金と幅広くいったんですけど、お家に板金が使われる箇所は限られてきます。

中でも気をつけていただきたいのが屋根に使われている棟や隅棟の板金です。

 

板金を留めるビスもいくらパッキン付きという雨が入りにくいものを使っていたとしても

上から留めていたらどんな小雨でも入る余地があります。

留めた最初の頃はパッキンがあって良いかもしれませんが、

パッキンもいつまでももつというわけではありませんからね。

パッキンが劣化してきてしまったらアウトという感じになります。

 

屋根の棟や隅棟の板金も脳天打ちは十分アウトなんですけど、

さらにアウトな箇所があります。それが笠木の板金です。

 

笠木というのはベランダの手すりにあたる部分です。

あと最近の新築に多いパラペットという屋根の三方向に壁があるタイプの屋根も

壁の頂点は笠木という風になっています。

ここにも脳天打ちがなされる場合もあります。

 

笠木って屋根と違って勾配がないので基本的にどこにも水が流れていかないんですよ。

となると脳天打ちのビスのところにも水溜りが出来てしまうので

もう内部に水が入りたい放題な状況になってしまうわけなんですね。

 

なかなか工事をする際には見えにくい部分ではありますが、脳天打ち=雨漏りといっても

過言ではないのでお気をつけください。