雨漏り6時12分!「コーキングの劣化の話」

外壁がサイディングという材料の方はよく目にしていると思うんですけど、

縦に一本すーっとゴム質のものが使われていると思います。それがコーキングというものです。

サイディングでも縦張りと横張りがあるので縦張りの場合は横に、

横張りの場合は縦にコーキングが打ってあると思います。

 

このコーキング、隙間から雨が入らないようにするための役割もあるんですけど、

地震が起きた時に壁全面全てが板だったらどうでしょうか。

割れたりひびが入ったりしちゃいますよね。

コーキングはそれを防ぐためのものでもあります。コーキングはゴム質なので弾性があります。

それで揺れても追従してサイディング本体の割れ等を防いでくれるんですね。

 

この大事な大事なコーキング、劣化といっても症状は様々です。

まずはひび割れ。

表面が砂漠でカッサカサの地面のひび割れのように無数に分裂していきます。

あと痩せですね。

最初はサイディング材と同じ厚みがあるんですけど、どんどん減っていって

コーキングのところだけくぼんでしまいます。

この2つは紫外線による劣化の症状ですね。

年数が7~10年ほど経つと絶対にこんな感じになります。

 

こういう経年劣化に加えて地震等がくるとコーキングが追従できずに真ん中に大きいひびが入って

割けたみたいな感じになります。これは破断といいます。

あとは剥離という症状があります。

コーキングとしては健康な状態なんですけど、サイディングから片方が離れている状態のことをいいます。

この症状が起きる原因としてはコーキングを充填する際に

最初にプライマーというコーキングを付きやすくするためのものを塗るんですけど、

それが十分に塗れてなかったり、もしくは元から塗っていない可能性があります。

 

コーキングの状態を見て、いち早く察知できれば外壁材を守れたり、外壁材を守るということは

雨漏りを未然に防ぐということにも繋がってきますので、

見れる範囲はコーキングの状態も確認していただけたらなと思います。