外壁カバー工法(窯業サイディング)の流れ
1.下地工事
窯業系サイディングを重ね張りする為に最初に必要な工事は胴縁工事(どうぶち こうじ)です。下地柱の位置を確認しながら胴縁を留めつけていきます。
既存壁はリシン吹き付け壁でした。
2.下地工事の完了
胴縁工事が完了しました。ちなみに既存壁に留め付けた胴縁を固定するのに釘を使用してはいけません。建物の柱にも効かせる為に、ビスを使用します。場所によってビスの長さを変えたりして、胴縁を留めつけて行きます。
3.本体工事
土台といった建物の1番下から上へと、窯業サイディングを張っていきます。今回はKMEW(ケイミュー)の光セラシリーズ【ひより柄】の横張り通気金具留め工法にて施工を行いました。
4.サッシ窓まわりに見切り材の取付け
重ね張りの場合、胴縁といった下地材が既存サッシよりも前に出てしまう箇所があります。その胴縁の上に窯業サイディングを張るので、さらに手前に外壁が出てしまいます。そういった時にサッシ周りの問題を解決してくれるのが見切り材と言った部材です。
5.本体工事が完了
外壁の本体工事が完了しました。窯業サイディング同士の繋ぎ目やサッシ窓廻りといった開口部周辺には防水工事が必要となります。防水工事の事をコーキング工事やシーリング工事と呼んだりもします。
ここではコーキング工事と呼ばせてもらいます。
6.コーキング工事の下準備
コーキング材を【目地】といった場所へ充填するために養生テープを張っていきます。養生テープを張り終えたらコーキングを充填する箇所(養生テープの間)にプライマーと呼ばれる透明の液体を塗っていきます。プライマーは役割はコーキングの切れ防止や二面接着といった効果があり、コーキングの下準備に大変重要な資材です。
7.養生テープの間にコーキング材の充填完了
コーキング材が充填されました。次の工程はヘラと呼ばれる道具でコーキング材を表面均一にならしていきます。
8.表面均一に仕上げ
コーキング工事の最終段階です。養生テープの間のコーキングをしっかりと目地に詰め込んでいきます。
しかし、ヘラでならしすぎてもコーキング材が痩せてしまうので手加減が重要です。
9.コーキング工事完了
最後に養生テープを剥がし完了です。綺麗に仕上がりました。コーキング材は固まるまではとても柔らかい商品です。最低3日間はコーキング箇所には触らないように注意です。
10.各部材の復旧
外壁カバー工法を行うには、既存の外壁に取りついていたものを一度撤去しなくてはなりません。その中でも雨樋やエアコンカバー、電気メーターボックス等、外壁に取り付けられていた物を元通りに付け直していきます。
11.工事完了です。
足場が解体され無事に外壁カバー工法の完了です。以前はリシン吹付塗装でしたが、今回は外壁のデザインも変わり、重ね張りする事で断熱効果も上がりました。また光触媒コートといった高級塗膜のサイディングに満足して頂きました。