外壁のメンテナンスには大きく3つの工法がありますが、外壁張替えの工法はどのようなときに使われるのでしょうか。
ひとつは「外壁の劣化が大きいとき」です。クラックと呼ばれる「ひび割れ」があったり、モルタルであれば外壁の剥離や崩れなどが起きているときに使われます。これらの痛んでいる場所から雨水や虫が侵入してしまうため、外壁塗装では効果が薄く、張替えが必要となることが多いです。
もうひとつは、「塗膜が膨らんでいたり剥がれ落ちているとき」です。塗膜が剥がれていると外壁の下地が剥き出しになっているため、外壁に悪影響が起きていることがあり得るからです。
外壁張替え工事には「部分張替え」と「全面張替え」があります。
部分張替えは、外壁の傷んでいるところのみを張り替えます。
費用が安く、工期も短いですが、新しく貼る壁材が既存の壁材と同じにならないことがあり、修繕した箇所が目立ってしまいます。
全面張替えは文字通り、外壁全体を張り替えます。
建物のすべての外壁材を新しくするため、費用が高く、工期も長くなりますが、修繕したところが目立つことがありません。また、新しく出回っている外壁材は色や柄などのデザイン性の高いものも多く、イメージを一新できます。
全面張替えは外壁を全て剥がすため、外壁材の奥の下地や断熱材の補修などもできます。また、柱や梁の補強や耐震の工事などもできます。
これら部分張替えや外壁塗装ではできないことです。