前回の続きになります。津市久居野村町N様邸の外壁カバー工法のご紹介です\(^o^)/
前回もご説明したのですが、とても大切な事なのでもう一度お話します。
今日は外壁カバー工法を行う上で、1番注意しないといけないポイントがございます。それは何か?と申しますと、、、
「通気層」の確保です。
よく外壁重ね張りのデメリットで内部結露はしないんですか?と尋ねられる事がありますので、詳しく説明いたしますと、近年の住宅は【高気密・高断熱】住宅へと変化を遂げています。つまり外壁を2重張りした時に、きちんと空気の入り口、出口を確保しなければ内部結露といった雨漏りを起こす可能性がございます(+_+)
「外壁を2重張りしたから、もう安心だ」何て思っていても、正しい知識と工事に関する知恵を持っていないまま、業者が外壁カバー工法を行うと将来、雨漏りを起こす等とんでもない事になる可能性があります。
では、空気の入り口とは?
前回取り付けた【土台水切り】が空気の入り口になります。
黒い部材は【タフモック】と呼ばれる外壁の樹脂下地材です。
【タフモック】 の厚みは18mmあります。新たに金属サイディングをタフモックに取り付ける事で18mmの通気層が確保されます。
これにより壁内の通気層は確保されました。地面に近い土台水切り部の通気層を入口に空気は壁内へと侵入します。
次に【出口】がいります。冷たい空気は低い箇所へ停滞しますが、暖かい空気は上へと移動します。
【軒天通気見切り】と呼ばれる部材を、軒天(のきてん)と呼ばれる箇所に当てて取り付けます。
元々の外壁の最終納めによっては、【軒天通気見切り】が必要かどうかまた軒天に通気層が確保されているか、いないかによっては工事方法も変わってきますので、判断は業者任せになりますが、それでも現在、外壁のカバー工法をお考えの方にとっては、【軒天通気見切り】の存在を知っておく事が失敗しない外壁リフォームへ繋がる事と思います(^_-)
正面から【軒天通気見切り】を見るとこんな感じです。
次に【見切り】と呼ばれる金属サイディングの切り口をカバーする為の部材をサッシ廻りや開口部にグルりと取り付けます。
外壁を2重張りする為に、既存のサッシや玄関枠より正面に飛び出てしまう場合がありますが、そういった時には、、、
見切り材と同色のガルバリュウム鋼板で仕上げる【アングル】と呼ばれる部材を先に取り付けてから、【見切り材】を取り付ける事で目立ちにくくなります。ですがジョイント部分は数ミリ隙間が生じるので、最後にコーキングで仕上げます。
下準備が整えば、いよいよ金属サイディングの本体張り工事が始まります。
【タフモック】に金属サイディングをビス留めしていきます。
1枚目を張りました。茶色の濃淡がついた【影石柄】と呼ばれるKMEW社の金属サイディングになります。渋い柄ですね!少し気が早いですが完成が楽しみです(*^_^*)
上の写真は、外にある電気のコンセントを一度解体して、配線を金属サイディングの中から、外へと通します。そして配線周りをきちんとコーキングを充填して雨が侵入しない様にしています。
上の写真は、外にある電気のコンセントを一度解体して、配線を金属サイディングの中から、外へと通します。そして配線周りをきちんとコーキングを充填して雨が侵入しない様にしています。
今回のN様邸は外壁を2色張り分けします。以前の雰囲気を崩さずに外壁カバー工法を行いたいとのご要望でした。ちょうど外壁の真ん中で2色に張り分けを行います(^^)
2階の外壁は白色の金属サイディングです。【こづみ柄】と呼ばれるKMEW社の金属サイディングになります。 また外壁の左右のジョイント部分には、【同質ジョイナー】と呼ばれる目地材を取り付けます。
金属サイディングの仕上がりを見た事がある方なら、ご存知の方もみえるかもしれませんが、今までの金属サイディングは【目地】が目立っていました。
もっと目地部分を自然に仕上げよう。という声から生まれたのが、写真の【同質ジョイナー】になります。金属サイディングと同じ柄なので、今まで気になった目地もスッキリ仕上がります\(^o^)/
だんだんと仕上がってきました。
目地部分と同様に外壁の角っこ部分の【出隅】と呼ばれる箇所も【同質出隅カバー】を使用してスッキリ仕上げれました。
【軒天通気見切り】との取り合いも、職人目ですがカッコいいです 笑
外壁を全て張り終えれば、最終の仕上げ工事へと入ります。写真はサッシ廻りの四方の角になります。こういった金属サイディングを加工して張るサッシ周りや開口部部分は隙間がどうしても空いてしまいます。
本当は最初に【見切り】を加工して、仕上げる事も出来るのですが、私たちはなるべくメーカー成形品を使用します。
使う理由は「早くて、ずっと綺麗。」だからです 笑
仮に地震などで建物が揺れ動いても、成形品なら加工した部分が開く可能性もなくなるからです。
【ここがキレイ!!】と書かれた部分が、現場加工した場合だと切り目が入ります。
ですが写真の様にメーカー成形品を使用するとフラットで綺麗な仕上がりになっているので、仕上がり重視で使用しています(*^。^*)
次回は完成報告をしたいと思います。驚きのビフォーアフターをぜひお楽しみにしていて下さいね。
今回、外壁カバー工法を行ったN様邸の前回の日記になります。【工事日記】をクリックで移動します(^_-) ぜひご覧下さい。