本日は伊賀市希望ヶ丘O様邸の屋根葺き替え工事の続きです。
セメント瓦から軽くて強い【減震瓦】とも呼ばれているルーガ鉄平への屋根の耐震工事をご紹介いたします(*^▽^*)
以下が既存セメント瓦とルーガ鉄平の重量比較になります。
・セメント瓦は坪辺り平均で約160キロです。(様々な種類があるので)
・ルーガ鉄平は坪辺り約68キロです。
つまりルーガ鉄平はセメント瓦の約2.5分の1になります。O様邸は屋根の面積が85㎡でした。坪になおすと約26坪です。
・既存セメント瓦→約4.2トン
・ルーガ鉄平 →約1.8トン
約2.4トンも軽減されます(*^_^*) 屋根が軽くなる事によって大きな地震が来ても、屋根の揺れ幅はかなり軽減されます。
後でご紹介していきたいと思いますが、ルーガ鉄平は独自の釘留め工法です。瓦が軽くなっても飛ばされる心配はありません(^^)
それでは屋根耐震工事のスタートです。
まず最初の工程として屋根の先端。軒先部に【軒先水切り】と呼ばれる屋根部材を取り付けます。
軒先水切りは屋根に落ちた雨を、最後きちんと雨樋まで運んでくれる役目や、水下からの雨の吹き上げにも、瓦内へ雨の侵入を許しません。
次に【ケラバ捨て水切り】を取り付けます(^^) ケラバとは屋根の外側部分になります。
屋根のケラバ(外側)に横殴りの雨が、万が一吹き込んでしまってもケラバ捨て水切りが瓦内に入っていると、雨はきちんと軒樋まで流されてゆきます。
とっても大切な屋根部材の一つです。
それではルーガ鉄平の屋根葺き工事のスタートになります。
屋根ルーフィングに【墨出し】といって水平ラインをひいてあるので、1段目のルーガ鉄平をラインに沿って1枚1枚葺いていきます(^O^)/
ルーガ鉄平の独自の釘止め工法とは、瓦上部に釘を留め付けるだけではなく、瓦のサイドに+1本釘を留め付けるので、瓦1枚の固定力が抜群に上がります。
本来の瓦上部に1本+瓦のサイドにも1本釘で留め付ければ、台風も怖くありません(^O^)/
どんどん下から上へと順番に葺いていきます。
O様邸は【切妻屋根】といって三角の屋根になるので、葺き始めれば工事は早く進みます。
反対側の面も1段目のルーガ鉄平を、ラインに沿って葺いていきます。
両面とも【棟】といって屋根の頂点付近まで葺いてきました。
棟に【換気孔】を3カ所設けました。換気孔とは屋根裏に溜まる熱気や湿気を自然換気させる為に、とても重要な役割を果たす屋根部材です(*^▽^*)
最上段部まで葺きあがってきました。2階屋根は完成に近づいてきました。
棟には【棟包】や【換気棟】と呼ばれる屋根仕上げ材を、上から被せるために【タフモック】と呼ばれる樹脂製の下地材を、棟に取り付けていきます。
少し見えにくいですがケラバ部分です。棟同様にケラバにも屋根仕上げ材が必要になります。
上から【ケラバ包】を被せていくので【防水シーラー】といってケラバと屋根の隙間から、雨が少しでも侵入しない様にスポンジ材を屋根に張っていきます。
ケラバ包を被せれば、ケラバ箇所は完了です(^^)
ケラバ包と同様に棟包や換気棟といった、屋根仕上げ材も全て取り付け完了です。
これで2階屋根は全て完了しました(*^▽^*)
次に下屋屋根です。
2階同様に、軒先といった屋根の先端部分に軒先水切りを取り付けていきます。
屋根ルーフィングを軒先水切りの上に被せて、墨出しラインもひいて1段目のルーガ鉄平を葺く下準備を整えます。
1段目のルーガ鉄平を葺いていきます。
2階屋根と同じ様にどんどん葺いていきます(^O^)
下屋屋根には【壁際】といって、外壁と屋根が交わる箇所が出てきます。
壁際も大変重要な場所で、きちんと雨仕舞を行わなければ雨漏りを起こしてしまいます。写真の様にガルバリュウム鋼板で仕上げた板金材を用いて雨仕舞を行います(*^_^*)
2階屋根、下屋屋根と全ての屋根葺き工事が完成しました。
今回、セメント瓦からルーガ鉄平に葺き替えた訳ですが、耐震性・機能性はもちろん。美観性といったO様邸の景観を崩す事無く、屋根耐震リフォームが完成できて良かったです(*^_^*)