重たい屋根から軽くて強い屋根へ【屋根葺き替え工事・ルーガ雅 KMEW】三重県度会郡大紀町M様邸

こんにちは!小河です。今月もあっという間に過ぎていきました。

先週の土曜日に久居の花火大会がありました(*^▽^*) 皆様は行かれましたか? 陸上自衛隊久居の演習場で毎年行われるのですが、年々迫力が増しているようにも感じたりしています。

今年は従兄家族と一緒に見に行ってきました。花火に見とれていた為、写真を撮るのを忘れていました(笑) 久居の花火大会へ行かれた事が無い方は、ぜひ来年行ってみて下さい(^O^) 

さて本日は度会郡大紀町M様邸の屋根葺き替え工事の様子をご紹介していきたいと思います。

 

2014.7.31-1

 

実はM様邸雨漏りをしていました。そして今回新たに葺き替える屋根材はKMEW社のルーガ雅という軽くて強い次世代ハイブリット瓦です。

つまり現在の日本瓦からルーガ雅に葺き替える事で、屋根耐震工事となり、現在の耐震基準を満たします。そういった事から大紀町の耐震工事補助金を使用し、一部外壁や室内も同時にリフォームする事となりました。

 

2014.7.31-2

 

最初に既存の日本瓦を撤去していきます。M様邸の屋根面積は91㎡でした。日本瓦は1㎡辺り約90キロです。つまり既存の屋根重量で約8.2トンあります。

ルーガ雅は1㎡当たり約20キロです。日本瓦の4分の1以下の重量となり、葺き替えると約1.8トンになります。 つまり6.4トンも屋根重量が軽減されます(*^_^*)

屋根が軽くなることで、地震が起きた際に建物の揺れ幅が小さくなるのが1番のメリットです。

 

2014.7.31-3

 

既存の日本瓦は【土葺き工法】でした。屋根土の粘着で瓦を固定する方法です。断熱性も高く、また通気性もあり、ノーメンテナンスで最低20年は持ちますが、屋根土の痩せや瓦のズレ等による経年劣化から築年数が経ってくると、どうしても雨漏りを起こす可能性は高くなります。

 

2014.7.31-5

 

屋根土を全て撤去しました(^^) 写真にみえているのは杉皮です。

 

2014.7.31-6

 

杉皮も撤去すると黒いシートが見えてきました。

これはアスファルトフェルトです。 一応防水材ですが防水機能が低いので現在では使われていません。

 

2014.7.31-7

 

アスファルトフェルトも撤去します。

 

2014.7.31-8

 

既存の屋根下地が見えてきました。

 

2014.7.31-9

 

既存屋根下地の上から、新たに屋根下地合板をはります。国産の針葉樹合板12mm厚です。もちろん耐水合板となっています(^^)

 

2014.7.31-10

 

最後に屋根下地合板の上から、【遮熱ノアガードⅡ】と呼ばれるKMEW社の遮熱機能が付いた屋根ルーフィングを張ります。

屋根ルーフィングの中でも遮熱シートは高級品です。屋根ルーフィングは屋根下地合板の雨漏りを防ぐ為にも、とても大切な材料です。現在では本当に良い商品がたくさんあります。通常の屋根ルーフィングよりも値段はしますが、屋根下地の寿命は大きく変わり、遮熱機能があるので夏涼しく冬暖かく過ごせます(^O^)/

 

2014.7.31-11

 

M様邸は【切妻屋根】です。まずは北面道路側から葺いていきます。

屋根の先端部分。軒先に【軒先水切り】と呼ばれる屋根部材を取り付けます。軒先水切りは軒先への雨の吹込みを防ぎ、軒先瓦内への漏水も防いでくれます。 

また屋根に落ちた雨を最後、雨樋までしっかりと流してくれます。

 

2014.7.31-11

 

上の写真はケラバと呼ばれる箇所です。屋根の両袖部分になります。

ケラバは屋根瓦が縁切れる箇所でもある為、雨がケラバ内へ吹き込む可能性が高いです。その為、写真にみえる【ケラバ捨て水切り】を取り付けます。

ケラバ捨て水切りとは【雨の通り道】になります。ケラバ内へ雨が侵入しても最後は雨樋の中へと、雨は流れていく仕組みになります(^O^)

 

2014.7.31-12

 

次にタフモックと呼ばれる樹脂製の桟木を屋根下地合板に留め付けていきます。

桟木とは瓦を引っ掛けて釘を留め付ける為に必要な屋根下地材です。

通常は桟木に【木】を使用する事が多いですが、私たちの標準使用では樹脂製の桟木を基本としています。その理由は将来的に年数が経った時に樹脂製だと腐る心配が無いからです(*^_^*)

次回はルーガ雅の屋根葺き工事へと進みます(^O^)/