こんにちは!小河です。今日は立成から10分もかからない近い場所にお住いの津市高茶屋N様邸の外壁張替工事をご紹介しますね!
「玄関上の照明器具から雨漏りがする」と最初にお問い合わせを頂きました。雨漏り原因はベランダ防水と外壁にありました。
後で詳しく説明しますが、外壁を剥がしてみたら雨仕舞が逆になっている等の問題も見受けられ、、、。ですが今回でキッチリ直しますので、もう安心です(*^▽^*)
既存の外壁です。N様邸に使用されている外壁材は【窯業系サイディング】と呼ばれている12mm厚のセメント材サイディングです。
今回の雨漏り原因は正面玄関の外壁部分でしたので、部分張替え工事を行う事となり、足場を1面組みしてもらいました。
それでは既存外壁を解体していきます。写真中央の外壁が黒ずんでいます。これは屋根の壁際水切りと外壁が接地している為に、雨水を外壁が吸ってしまい凍害を起こしている状態です。
窯業サイディングを解体するには、まず左右の繋ぎ目やサッシや開口部廻り、そして軒天と呼ばれる外の天井部分に防水処理として施されているコーキング材を撤去しなければなりません。
年数が経っているとコーキングもカチカチになっている事が多いです。
綺麗にコーキングが剥がれました(^O^)
これはきちんとコーキング工事をしてある証拠ですね。コーキングを充填する箇所は3面接着を防ぐためにプライマーと呼ばれる下地材を添付します。
そのプライマーが必要な理由を詳しく説明しますと、外壁が地震や動いたり、経年劣化によるサイディングの伸縮が起きたとしても、サイディングの断面同士だけがしっかりと密着していればコーキングが切れる可能性が下がるからです。
もし3面接着といって、サイディングの左右断面以外にジョイナーと呼ばれるバックアップ材にもコーキング材がひっついていたら、外壁が動いた時に切れてしまいます。
ベランダの手すりも解体していきます。
ベランダの中は水切りといった部材が取り付けられていましたが、取付け順が逆になっていました。
写真に私の人差し指が見えますが、本来はこの指の隙間はあってはなりません。外壁内に雨水が侵入すれば全て建物内へと雨は侵入していきます((+_+))
また外壁の透湿防水シートを張ってから、写真右に見える胴縁と呼ばれるサイディングを留めつける為の木下地材を取り付けてから、ベランダ防水の合板下地を張ってあるので、全ての順序が逆で雨が入った時に逃げようが無い納まりになっていたのです。
少し専門的な話が続きましたが、こうした施工されている建物は実際多いです。
写真中央に見える白い紙は、外壁の透湿防水シートになります。先にも書きましたが、ベランダ下地の合板を張る前に防水シートを張っているので、雨が逆に抜けなくなっています(*_*)
また柱も所々腐食しているので、必要な箇所は部分交換します。
ベランダ内側の部分です。他とは出幅が違う箇所もあります。(少し専門的です。)
とはいえ。今回はベランダ防水工事も新たにやり直します。そしてベランダ下地合板も張るので、長い目でみてもこれから安心できます(^^)
N様に最初会ったその日に「全てお任せします。」と信用して下さり言って頂いた事ももちろん嬉しく。 私たちに出来る事は変わらず精一杯頑張ります。
既存の外壁と透湿防水シート全て解体、剥がし終えたら、サッシ廻り等に防水テープと呼ばれる防水材を雨水が侵入しない様に、しっかり密着させて張ります。
今回は遮熱機能もついた、透湿防水シートをサイディングを張り替える部分全てに張りました。
下地材はとても重要です。また遮熱機能が付いたからといって、値段がめちゃくちゃ上がるわけでもありません。仕入れに関してもそれは私たち業者が努力しなければならないです。
良い物をお得に提供出来る工事が1番の理想ですね(#^.^#)
次回は外壁張り工事の完成をご紹介します。