コロニアルNEOのメンテナンス方法

コロニアルNEOという屋根材があります。コロニアルNEOは、クボタ株式会社(現:ケイミュー株式会社)が2001年から2008年頃までという、ごく短い期間のみ販売していました。コロニアルNEOはなぜ販売されなくなったのか、また、コロニアルNEOを使っている屋根のメンテナンスはどのような方法があるでしょうか。

コロニアルとコロニアルNEO

コロニアルは、クボタ株式会社から販売されていたカラーベストと呼ばれるシリーズのスレート屋根です。カラーベストのシリーズの中でも安く、「スレート屋根と言えばコロニアル」と言われるほどコロニアルは高いシェアがありました。このころのスレート屋根にはアスベストが含まれていました。

コロニアルNEOは、ノンアスベストのスレート屋根の商品名です。現在では「アスベストは健康被害が起こる危険なもの」と広く知られていますが、アスベストが使用禁止になったのは2006年です。コロニアルNEOが世に出た2001年頃のスレート屋根にはまだアスベストが含まれていたため、アスベストを含まない「ノンアスベストのスレート屋根」は大変珍しいものでした。また、当時はコロニアルはスレート屋根としての評判が高かったため、コロニアルNEOは「コロニアルの後継」として多くの戸建て住宅で採用されてきました。

コロニアルNEOの耐久性

アスベストは屋根材の強度を保つという点で大変優れていました。そのため、アスベストを使わないコロニアルNEOは強度が足りず、築8年~10年頃になるとひび割れ、欠け、反りといった劣化が多く見られ、耐久性が格段に落ちてしまいました。また、ひび割れや欠けがあると、そこから雨水が入り、屋根材の内部から劣化を進めてしまうことにもなりました。

現在もノンアスベストの屋根材は多数作られていますが、コロニアルNEOの耐久性は大変低いものでした。コロニアルNEOの耐久性が低かったのは、ノンアスベストへの過渡期の製品で「材料の強度データや製造技術が乏しかったため」です。

スレート屋根とコロニアルNEOの劣化の見分け方

スレート屋根はアスベストが含まれているか否かにかかわらず、ひび割れや欠けが起こりやすい屋根材です。しかし、局所的なものであれば特に心配はありません。

スレート屋根とコロニアルNEOの劣化には次のような違いがあります。スレートが使われていているけれどコロニアルNEOかどうかわからないときの判断にできます。

ひび割れ

スレート屋根:ひび割れは少なく、ひびが入ったとしても数か所である。
コロニアルNEO:屋根全体にひび割れが起こる。また、ひびの方向が一定でない。

欠けの大きさ

スレート屋根:3cm~5cmの小さなもの
コロニアルNEO:10cmくらいの大きさのもの

コロニアルNEOのメンテナンス

コロニアルNEOを使った屋根のメンテナンスはカバー工法が適しています。屋根のカバー工法とは、今ある屋根の上に新しく屋根を被せる工法で「重ね葺き」とも呼ばれています。カバー工法は既存の屋根を撤去しないため、「撤去の工期や費用がかからない」という利点があります。

「コロニアルNEOはひび割れや欠けができるのなら、塗装すればいいのではないか?」と思われる方も多いようですが、次の理由で塗装は適しません。

10年で劣化が始まる

劣化が10年で始まるのは、建築資材としては早すぎるのです。そのため、「塗装をしても意味がない」という考えです。

ひび割れや欠けは進む

塗装をしても屋根材自体のひび割れや欠けは進むため、劣化を遅く出来るわけではありません。

塗装前の準備でストレスがかかる

塗装の前には高い水圧で屋根を洗浄します。このときの水圧が割れやすいコロニアルNEOに高いストレスをかけてしまいます。

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