こんばんは小河です。
震災に被災された方々には心からお見舞い申しあげると共に復興に尽力されている皆様には安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。
今、熊本県や大分県といった九州地方で震度7強の巨大地震が襲い、多くの方が被災されています。72時間が経過し状況は深刻になる一方です。
そんな中で被災者を装い詐欺を働く人や強盗も出てきているとインターネットのニュースでは騒がれています。
そしてテレビをつけると「熊本城が崩壊!」といったニュース映像が放送されています。
瓦がバラバラと崩れ落ちる映像はまさに衝撃的です。ショックを受けられる方も多い事と思います。
ですが、、、
瓦をあの様に屋根から振り落とす事が、実は熊本城を倒壊から防いでいるのです。
そもそも瓦を土で固定するといった本質はここにあります。
地震が来たら瓦を落とす事で屋根を軽くし建物の倒壊を防ぐ。
熊本城の瓦が落ちるあの映像。実は昔からの先人の知恵なのです。
いわば屋根に関しては正しく機能している事となります。ただし瓦が落ちてくるという事はやはり危険です。1枚の瓦でも頭にあたれば大けがとなり、下手すれば命も落としてしまうかもしれません。
あのニュース映像を見て私が感じた事は
「また間違った屋根修理工事が増えるな。」
そう思いました。間違った工事とは?
↑ラバーロック工法と呼ばれる工法です。
これは瓦と瓦とコーキング材で繋ぎ止める工法?です。
「地震が来ても瓦が落ちませんよ。」
「屋根を葺き替えるよりはるかにお得ですよ。」
「屋根の耐震工事なんですよ。」
「コーキング材で繋ぐので雨も入りません。防水工事ですね。」
↑全部、嘘です。
ラバーロック工法はあくまで瓦のズレ止めです。ただのズレ止めを屋根の耐震工事と勧めるケースが非常に多いです。
確かに瓦は落ちないかもしれませんが理にかなっていません。
本来、地震で瓦を落とす事により建物に負担をかけず倒壊から防ぐといった知恵がある訳です。
(震度5強~7までくれば古い建物なら崩れてしまう可能性は高いです。)
ですが間違った屋根修理を行い、本来の知恵が活かされずに我が家を危険な目にさらす必要はないと思います。
もちろんラバーロック工法を依頼した方が悪い訳ではございません。こういった災害を利用して恐怖心をあおり、ただの瓦のズレ止めを耐震工事などといって工事を勧める業者です。
全国各地でこれから「ラバーロック工法」による悪質工事は増えると思います。それもこういった情報を目にする事のないお年寄りが被害に遭われる事と思います。
自分たちの力では全てを防ぐといった事は不可能です。ですがこの地元で悪質業者による被害を減らす事は、こうして記事を書き発信する事で減らす事に繋がると信じています。
しつこい様ですが、突然知らない業者が訪れて「屋根を見てあげる」なんて言われても屋根に上げない事をお勧めします。今の時期は特に注意して下さい。
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