志摩市志摩町片田でカラーベストの屋根解体~屋根葺き替え工事(^^) 2022年3月6日2022年3月7日 情熱リノベーション こんにちは!小河です。最近ようやく暖かくなってきた気がしますね(^^♪ この時期は花粉症と口内炎の発症で季節の変わり目を実感する次第です。 先週は志摩市の方へ屋根葺き替え工事へと行ってまいりました。既存の屋根はカラーベストと呼ばれる薄型スレート屋根材になります。 築年数は約30年近くとなり、屋根塗装などのリフォームは行っていない模様です。最初のお問い合わせ内容は部屋の天井に雨染みがあるので屋根調査をして欲しい。といった依頼でした。 この天井染みは雨染みである確率が高いです。 屋根に上る前に一度天井裏を確認させて頂く事となりました。 屋根裏の調査を開始します シマ模様になっている部分は屋根の構造用合板となります。原因は屋根の結露と毛細管現象による屋根内の雨水の排出が滞っている事で、上記写真の様に劣化してしまいます。 一般的に屋根下地として使用する合板とはベニヤ板が5枚張りわせてあるのですが、湿気には弱いため水分を含むとベニヤ板が剥離され強度が落ち、屋根下地としての機能を果たさなくなります。 屋根に上って実際に屋根の現状を確認します 屋根裏の状況が分かったので、次は実際に屋根に上って調査をしてみたいと思います。 ※屋根調査の様子は動画でもご覧になれます。 カラーベスト屋根の調査を開始 カラーベスト(既存屋根材)の反りや浮きが確認できます。仮に屋根塗装を行っていても反りや浮きが発生するケースもあります。原因としては製品の劣化といった問題です。 浮きが一番高い部分で15mmありました。隙間が広ければ広いほど雨が吹き込んだ際に、カラーベストを固定している釘に雨水が侵入するリスクが高くなります。 屋根の板金材も調査します 棟板金といった屋根の繋ぎ目を、雨の侵入を防ぐ為に取り付ける板金材もサビなどで劣化しています。本来釘を留め付ける位置も違うため木下地の劣化も想定されます。 棟板金を留め付けている釘もサビによって抜けかかっています。この状態になっていると高確率で棟板金を固定している木下地の腐食も想定されます。 屋根塗装?屋根カバー工法?屋根葺き替え工事? 屋根調査をさせて頂いた結果、カラーベスト屋根の見た目(浮きやコケ)はもちろん屋根を歩くと、足が沈む箇所がいくつもありました。 これは屋根下地合板が結露や雨漏りによって水分を含んでいる事から、強度が無くなっている為です。こうした状態で屋根を歩き回ると、表面のカラーベスト屋根の踏み割れを起こしてしまいます。 屋根の下地が傷んでいる状態では、屋根塗装や屋根カバー工法といった既存の屋根を使用するリフォーム方法では対応できないため、今回は屋根下地まで張替えを行う、屋根葺き替え工事にて屋根リフォームを進める事が決まりました。 今回使用する屋根材は石付き金属屋根です 現在、屋根リフォームを検討されている方なら一度は耳にしたことのある?!【ガルバリュウム鋼板】といった金属材をベースに作られた金属屋根材にて今回は屋根葺き替え工事を行います。 ガルバリュウム鋼板といった金属屋根のカテゴリの1つである『石付き金属屋根』を情熱リノベーションではお勧めさせて頂いております。 理由は屋根塗装などの定期的なメンテナンスが必要でない事と、情熱リノベーションで工事を完了されたお客様はすべて10年間無料のアフターメンテナンスが付いている為、定期点検へお伺いさせて頂いているのですが、その際に多くのお客様から「この屋根材にして良かった」と毎回言って頂けるからです。 ・デクラ屋根システムを使用した屋根葺き替え工事を終えられたお客様の声 屋根解体工事のスタートです 棟板金の木下地は想定してように雨水を吸い込んでボロボロになっていました。釘もサビて朽ちていた為に、ほとんどが手でひっぱるだけで木下地がとれてしまう状態でした。 カラーベスト屋根の棟板金はこういった木下地の劣化により、台風などで板金材が吹き飛ばされるケースがとても多いです。 カラーベスト屋根の解体です 棟板金と木下地の撤去が終えたら、カラーベスト屋根の解体を始めます。 バールといった釘抜き工具を使い、1本1本釘を抜いていきます。 屋根下地合板を解体します 既存の屋根下地合板の劣化が進んでおり、ベニヤ板が紙のようにペラペラと剥がせる状態でした。 結露等による屋根下地の劣化状態がとても良く分かります。ベニヤ板が膨張して剥離しています。 ※屋根下地合板の劣化状態です。 屋根下地合板を張っていきます ボロボロになった既存屋根下地の撤去が終えたら、新たな屋根下地合板を張っていきます。 縦方向10センチ間隔でしっかりと釘を屋根垂木に留め付けていきます。 カラーベスト屋根の解体・屋根下地合板撤去~新たな屋根下地合板張りまでの様子です。動画で見た方が分かりやすいかもしれませんね。 屋根ルーフィングシートを張っていきます 屋根下地合板を全て張り終えたら、屋根を雨漏りから守る要となる。屋根下地の防水工事へと入ります。俗にいうルーフィング張りです。 ルーフィングといった屋根の防水シートの施工方法は2種類に分かれます。ホッチキスで屋根下地に留め付けていくタイプと、粘着シートになっていて貼り付けていくタイプです。 今回は後者の粘着シートタイプの屋根ルーフィングを張っていきます。粘着がかなり強力なのでビスや釘からの漏水を防いでくれます。また素材の一部に不織布も入っているので破れにも強いです。 軒先水切りの取付け 軒先水切りといった屋根部材を屋根ルーフィングと共に取り付けていきます。 屋根ルーフィングを張り終えたら、今回使用するデクラ屋根システムのセネターを屋根に置いていきます。 墨出しを行います 屋根材の種類に限らず、1段目のスタートは大切になってきます。軒先といった屋根の先端から必要な出幅を測ってラインを出します。 デクラ屋根システムのセネターを葺いていきます 1段目の墨出しラインに合わせて屋根材を葺いていきます。 石付き金属屋根であるセネターの特徴として1段目は写真の様に真上からビスにて固定します。 屋根が交わり斜めに降る箇所を【隅棟】といいます。隅棟のセンターに添って屋根を葺いていきます。 隅棟の箇所も葺き終わりました。 屋根葺き工事も完成に近づいてきました だんだんと葺きあがってきました。屋根らしくなってきています。 換気棟を取り付けます 今回の屋根葺き替え工事を行う原因ともなった『屋根の結露』を防ぐ為に必要な部材が【換気棟】と呼ばれる屋根裏の環境を整えてくれる屋根部材です。 結露は夏型・冬型とありますが、今の時期だと夜との寒暖差で朝起きたら窓ガラスに水滴がついている様に屋根下地にも湿気となり長年の繰り返しによって劣化してしまいます。 また冬場は日中暖房をつけている事により、暖かい空気は上へと昇っていく事から屋根裏に停滞してしまいます。そこで重要になってくるのが【換気棟】です。棟といった頂点に通気口を空ける為に暖かい空気が自然排出されるといった仕組みです。 換気棟周りの雨仕舞処理を行います 換気棟とは屋根の頂点に通気口を空ける事になるので、雨が吹き込んでも大丈夫なように施工しなければなりません。 換気棟周りは特に注意を払って施工していきます。ただ換気棟から雨漏りしたという話は今まで聞いた事がありませんのでご安心ください。 隅棟を施工します 棟包みの下地を取り付けます。石付き金属屋根・セネターの場合は写真の様なガルバリュウム鋼板の金属下地を使用するか、防腐処理済みの厚みのある木下地を使用するかの2択となります。 雨水の吹込みを防ぐ為に防水シーラーといった防水材を棟下地に取り付けてあります。 棟包みを被せていきます 軒先といった屋根の先端から棟包みを被せていきます。 屋根葺き替え工事の仕上げに入ります 棟包みも全て取付けが完了したら、換気棟のカバーも一緒に取り付けます。 屋根の繋ぎ目にタッチアップをします タッチアップ作業とは専用ボンドと石粒(天然石チップ)を必要な箇所に施していきます。 隅棟の棟包みが交わる箇所など、タッチアップを施し防水性と美観性を高めます。 隅棟の軒先部分を曲げて加工してある繋ぎ目箇所もタッチアップを施します。 軒先のビス頭もタッチアップをします 軒先といった1段目の屋根を固定しているビス頭はタッチアップが必要なので専用ボンドを充填します。 同色の石粒(天然石チップ)を上からふりかけます。 タッチアップの完了です タッチアップ補修した石粒(天然石チップ)が完全に固まれば今後剥がれる心配はありません。 屋根葺き替え工事の完成です 最後にタッチアップの忘れ箇所が無いか確認を行い、屋根や雨樋の中の掃除を行い完成となります。また今回はテレビアンテナを撤去しなかったのでアンテナが倒れない様に補強を最後に行います。 この記事を書いた人 情熱リノベーション株式会社 代表取締役 小河 光司(おがわ こうじ)1983年7月2日生まれ 23歳からハウスメーカーの屋根外壁工事を請け負う外装工事会社を創業。新築工事に限らず様々なリフォーム工事も任される事により、雨漏りに悩んでいる多くの方の存在を知り、30歳の時に【雨漏り修理専門店 情熱リノベーション】を設立しました。 雨漏りを止める為には徹底した原因究明が大切です。雨漏り調査から雨漏り修理まで一貫した施工体制を整えることで雨漏りの再発を防いでいます。また全ての工事に10年間の無料アフターメンテナンスが標準保証で付いており、雨漏り修理後も安心し続けて頂く事が可能となります。 三重県にお住まいで雨漏りにお悩みの方、雨漏りしているかご不安な方はお気軽にご相談下さい。 <代表プロフィールはこちら>