屋根裏の熱気・湿気が家を傷める!?換気棟で守る住まいの寿命

◆最近の家は快適。でも屋根裏は…?

現代の住宅は高気密・高断熱化が進み、冷暖房の効率も良く、非常に快適な暮らしを実現しています。

ところがその反面、見落とされがちなのが「屋根裏空間」です。

住空間の快適性を追求するあまり、屋根裏の換気が不十分となり、内部に熱や湿気がこもる住宅が増えてきています。

とくに築20〜40年が経過した戸建て住宅では、当時の建築基準や施工方法では屋根裏換気が十分に考慮されていなかったケースが多く、結果として屋根下地の劣化や雨漏りといった問題を抱えるお住まいも少なくありません。

◆屋根裏に溜まる熱と湿気のリスク

屋根裏は普段目にすることのない空間ですが、実は一年を通して過酷な環境にさらされています。

✅ 夏は屋根に直射日光が当たり、屋根裏の温度が60〜70℃に達することも。
✅ 冬は室内との温度差によって屋根裏に結露が発生し、天井裏や木材が濡れてしまう。
✅ 湿気がこもることで、木材の腐食・断熱材の劣化・カビの発生といった深刻なダメージに発展。

このような状態が続くと、見えないうちに建物全体の耐久性が著しく損なわれてしまいます。

特に湿気は木材を弱らせ、シロアリ被害のリスクも高めます。建物の寿命を縮めてしまう最大の要因のひとつなのです。

◆結露による屋根裏への深刻な被害

📌屋根裏にカビや腐食が確認できます。

📌断熱材も湿気により劣化しています。

◆結露で傷んだ屋根下地の状況

◆見えない場所を守る「換気棟」のちから

屋根裏の熱気や湿気を外に逃がすために、非常に有効な方法が「換気棟(かんきむね)」の設置です。
換気棟とは、屋根の棟(てっぺん)部分に設けられる通気口のことで、屋根裏の空気を自然に排出する役割を持っています。

✅ 電気を使わない自然換気方式のため、電気代ゼロで24時間換気が可能。
✅ 室内の温度ムラを軽減し、冷暖房効率の改善やカビ対策に貢献。
✅ 結露防止により、屋根下地や断熱材の耐久性を大幅に向上。
✅ 屋根の美観にも配慮され、外観を損なわないデザイン性。

換気棟の歴史は、欧米の高気密住宅における換気課題から始まり、日本でも2000年代に入り、高断熱住宅の普及とともに注目されるようになりました。

現在では新築住宅での設置はもちろん、リフォーム時の後付け施工も可能です。

1、棟に穴をあけ換気口を確保します。

2、専用換気部材を取付けます。

3、棟換気カバーを被せて完了。

◆換気棟は“屋根リフォームのきっかけ”に

✅ 屋根塗装をしてから雨漏りが始まった…
✅ 冬場になると天井裏のカビ臭が気になる…
✅ 屋根裏の暑さが異常で、エアコンが効かない…

こうした症状は、屋根裏の換気が不十分なサインかもしれません。

屋根裏にこもる熱と湿気は、目に見えないところからじわじわと住宅の寿命を削っていきます。今後の住まいの快適性や安全性を守るためには、「換気」という視点を忘れてはいけません。

情熱リノベーションでは、屋根塗装や葺き替えなどの工事にあわせて、換気棟の設置・点検もご提案しています。まずは屋根裏の状態を知ることが大切です。点検は無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

◆換気棟の設置費用(概算)

✅ 換気棟1ヶ所設置(屋根開口含む):25,000円~35,000円(税込)

✅ 換気棟+既存棟の解体・再施工:45,000円~70,000円(税込)

✅ 屋根裏の“健康診断”、まずはお気軽にご相談ください!

※ 屋根形状・勾配・材質などにより費用は変動します。

 

この記事を書いた人

情熱リノベーション株式会社 代表取締役 小河 光司(おがわ こうじ)1983年7月2日生まれ

23歳からハウスメーカーの屋根外壁工事を請け負う外装工事会社を創業。新築工事に限らず様々なリフォーム工事も任される事により、雨漏りに悩んでいる多くの方の存在を知り、30歳の時に【雨漏り修理専門店 情熱リノベーション】を設立しました。

雨漏りを止める為には徹底した原因究明が大切です。雨漏り調査から雨漏り修理まで一貫した施工体制を整えることで雨漏りの再発を防いでいます。また全ての工事に10年間の無料アフターメンテナンスが標準保証で付いており、雨漏り修理後も安心し続けて頂く事が可能となります。

三重県にお住まいで雨漏りにお悩みの方、雨漏りしているかご不安な方はお気軽にご相談下さい。

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