屋根結露が起こる原因。雨漏り修理・屋根リフォームなら情熱にお任せ

屋根に結露が起きるの!?

 


屋根結露というのは存在します。まずは下の写真をご覧下さい。

 

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※この写真は屋根結露を起こしている屋根裏内を撮影したものです。

 

写真下の【屋根垂木】と矢印された木の上に【屋根下地合板】と呼
ばれる屋根の下地材が張ってあります。 


屋根下地合板は字の通り、合板材。接着剤でくっつけている合わさ
った板です。湿気や水分を含むと膨張し、乾燥を繰り返すと屋根下
地合板の均一な強度も無くなります。


そして屋根結露を起こした屋根下地合板は目に見える様に、表面の
木の皮が剥がれて浮いてしまいます。


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※黒ずんでいるのはカビている証拠です。


【カビがおよぼす悪影響】


◆人体への影響。

カビは微生物です。人や動物に対して悪影響となるのが【カビ毒】
と呼ばれる種類です。カビが発生する条件としては以下になります。


・適度な温度 ・栄養分が必要 ・湿気がある ・空気がある


どのお家でも全て当てはまります。ここでいう栄養分というのが屋
根下地合板になります。


カビ毒はアレルギー原因の【ダニ等】の餌となります。喘息やアト
ピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎等の原因になる事もあります。


◆建物への影響

人や動物だけでなく建物にも悪影響を及ぼします。今回の屋根結露
を起こしている屋根下地合板の様にブカブカになってしまった屋根
下地合板は「しなり」ます。


強度がない為に、屋根の上に人が載ればグッと沈みます。ひどい状
態の屋根下地合板だとベコベコ沈みます。


その状態で仮に屋根を塗装した場合、カラーベスト屋根は固い状態
で屋根下地合板は柔らかい。その上に人が載ると確実にヒビ割れる
といった結果になります。 


何より結露によって断熱材や柱等の木材の劣化がかかり建物自体の
弱体化が進みます。


それではなぜ屋根結露が起こるのか?

 

屋根結露が起こるには大きく3つのポイントがあります。


1、カラーベスト屋根である事(瓦屋根とは形状が異なります)

2、屋根塗装を過去にしている(問題は職人にあります)

3、小屋裏換気をとっていない(屋根にも呼吸が必要です)


上記の3つのポイントで様々な誤解を与えてしまうと良くありませ
んので一つずつご説明していきますね。 かなり長くなりますが、な
るべく簡潔に書きますので最後までご覧ください(@_@;) 苦笑 


では1番目のカラーベスト屋根である事についてのご説明をします。


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上記左の屋根がカラーベスト屋根と呼ばれる屋根材です。
(総称では薄型スレート屋根となります) 
薄型スレート屋根=カラ
ーベスト屋根の厚みは約5数ミリ程度です。


ですがカラーベスト屋根は1枚1枚重ねて葺いていくので、仕上が
りの屋根厚みとしては10数ミリになります。


ではどうやってカラーベスト屋根を葺いているかというと【屋根
地合板】に直葺きしております。


順番としては下から【屋根下地合板12mm厚】+【屋根ルーフィ
ング1mm厚】(防水シート)+【カラーベスト屋根 2枚葺き約1
0mm厚】の順番です。

 

屋根自体の厚みとして合計で約23ミリ厚程度という事になります。
そして屋根瓦の約2分の1以下の重量となり、屋根の軽重化も図れ
建物への負担を軽減します。 


次に右の写真がカラーベスト屋根の施工途中になります。


カラーベスト屋根は右写真の様に、カラーベスト屋根を1枚1枚重
ねて葺いていきます。また平たい形をしているので、瓦の様にしっ
かりとした【通気層】もございません。


つまりカラーベスト屋根は通気層が少なく、屋根下地合板に常に密
着している状態です。


瓦屋根との違いをいいますと、瓦屋根の場合は瓦1枚1枚からも微
力ながら通気し、瓦形状により瓦内にも通気層が出来る為、瓦内の
空気と外の空気が通気しながら緩衝するので、自然に通気も取れ合
わせて断熱・防音効果なども上がります。


しかし瓦屋根の場合でも【屋根結露】は起きないとは言い切れませ
ん。
瓦自体の結露です。ここについては別ページでご説明いたしま


結果、屋根瓦と比べカラーベスト屋根に求めらえた性能は軽量化と
なり、また瓦に比べ安価である事。この二つです。


代わりに失ったものが、屋根材自体の通気です。それが屋根結露に
繋がる人一つの原因でもあります。


近年の住宅は【高気密・高断熱住宅】がほとんどです。それにより
【屋根の結露】 という新たな問題が発生しました。


昔の建物は、隙間風も多くて冬は寒いです。比べて夏は暑いですが
風通しが良いので、快適にすごせます。屋根も瓦屋根が多いです。


かわって最近の建物は気密性も良いので、暖房もよくきき冬は暖か
いです。暖かい空気が屋根裏で
閉じ込められると、外の冷気によっ
て屋根の結露が発生します。


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※カラーベスト屋根と金属屋根を比べた例になります。


またカラーベスト屋根の場合だと夏場等、特に2階の部屋はクーラ
ー無しではいれないと思います。2階の部屋が寝室の場合でも寝苦
しい日もあるかと思います。


それは太陽熱をカラーベストは【通気層】が無い為に、まともに吸
収するからです。 3つ目の【小屋裏換気】に繋がりますが、熱気が
小屋裏から逃げないと言う訳です。 


次に2番目の屋根塗装を過去にした場合をご説明します。


その屋根結露を発生するのを加速させるのが、誤った屋根塗装です。

屋根塗装がいけないと言う訳では無く、そして塗装に対する優劣を
ここで
唱えている訳でも無いのでご理解頂きたく思います。


結果としては屋根塗装をした事により、屋根結露が発生する訳で
が本当の原因は施工です。つまり施工会社や職人に問題があると

う訳です。


塗装という仕事に誇りを持たれている職人さんは決して手を抜かな
い。むしろ抜く事さえ知らないと思いますが、中には


「塗ればええやろ」という考えの職人や会社。または知識不足が原
因により、屋根塗装での屋根結露は起こります。 

 

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上の写真は誤った屋根塗装をした結果。屋根結露を起こしている代
表的な写真です。


また塗装後に何度か上からコーキングと呼ばれる防水材を使用して
いますが、使う場所や用途を間違っています。


なぜ屋根塗装で結露を起こすのか?  


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上の写真の中で、屋根結露を誘発するポイントが2つあります。


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黒字の部分をご覧下さい。黒丸の所がカラーベスト屋根の上下重な
り部です。


ここの上下重なり部分の何処がいけないのか?といいいますと塗膜
で塗りつぶされ、重なり部の隙間が塗料で埋められています。


本来、ここには数ミリ程度の隙間が生じています。この数ミリ程度
の隙間がとても重要なのですが、カラーベスト屋根の構造を知らな
い塗装屋さんが
屋根塗装を行ったり、隙間を空けないといけないの
は知っているけ
ど、手間がかかる等の理由で塗りつぶしていくケー
が多々あります。 


次に黒矢印部分がカラーベスト屋根の、左右ジョイント部分です。 


ここの左右ジョイント部も塗りつぶされておりますが、コーキング
材で隙間を後から埋めている可能性が高いです。

雨漏りがひどく、ポタポタ音がする事から何度も同じ業者さんに修
理してもらったそうです。


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雨漏り原因は外から侵入した雨水ではなく、カラーベスト屋根の重
なり通気層を封じ込め、全ての隙間をコーキング材で埋めた事によ
り屋根結露がひどくなり、内部結露での雨漏りといった訳です。


ここで気を付けないといけないのが、【雨漏りを止める】この事だ
けを考えると結果、表面的な工事しかできず(隙間を埋める等)今
回の様なケースでは屋根結露という2次被害も起こす事が現実にあ
ります。


今回の屋根塗装による屋根結露を起こしたのは、後からコーキング
を隙間に充填していた事もあり、カラーベスト屋根に対する知識
不足が原因によるものと考えられます。 


屋根塗装をし、屋根結露を起こさなくするにはどうすれば良いか?

との疑問も出てくる事と思います。


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屋根塗装を行う際は【縁切り】とよばれる作業が必要になります。
方法は二つあります。塗装後にヘラやカッターで重なり部を均一に
剥がし隙間を設ける方法と【タスペーサー】と呼ばれる部材を重な
り部に差しこみ通気層を設ける方法。この二つです。


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ヘラやカッターで塗膜を剥がす場合は経験が必要になる事と思いま
す。

タスペーサーを使用する場合は、隙間を設けさせることにより、カ
ラーベスト屋根の重なり部の踏み割れを起こすといった可能性も出
てきます。


では最後に3番目の小屋裏換気をとっていない?についてご説明し
たいと思います。 


屋根も呼吸がしたい!

 

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夏の暑い日差しにより小屋裏に溜まった熱気。冬の暖房により暖か
くなった部屋に溜まった暖気が小屋裏で停滞。


小屋裏、つまり屋根裏はいつも快適な環境でなければなりません。


夏の場合だと日中の熱気が夜まで残り寝苦しさも増します。


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冬の場合だと日中溜まった暖気が夜の外気で一気に冷やされ結露が
起きます。 

 

 

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問題を解決する為には【小屋裏喚起】を行う必要がございます。


小屋裏換気とは?


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暖かくなった空気は上昇します。つまり屋根の頂点部分【棟】と呼
ばれる箇所に【換気孔】を設ける事が必要となります。


屋根葺き替え工事にしても屋根カバー工法にしても、必ず【換気孔】
を取り付ける工事を私たちはしています。


せっかく屋根リフォームをするのですから、屋根材や屋根ルーフィ
ングの性能をきちんと活かし、建物がもっと快適になる様な工事を
しなければなりません。


では実際に写真で【換気孔】を空ける様子をご覧下さい。


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1、換気孔を決められた位置に  2、この換気孔から熱気や湿気
空けます。           が排出されます。


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3、雨が侵入しない様に専用部  4、換気孔の付近に防水処理も
材を取付けます。         きちんと行います。


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最後に【換気棟】仕上げ材を被せれば完了です。【換気棟】につい
ては各屋根材により、専用部材が出ているので適したメーカー指定
の換気部材を使用する必要があります。


最も効率よく小屋裏内を喚起させるには?


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空気の【入口】を作る事です。【妻換気ガラリ】と呼ばれる外壁に
取り付ける換気部材もございます。


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一般的な物が外の軒裏天井(軒天)に取り付ける【軒天換気部材】
を空気の入り口とし、屋根の棟(頂点)に取り付ける【換気棟】を
出口とする事で、


空気の【入口】と【出口】に高低差ができ、効率の良い換気が行わ
れます。



最後、まとめになります。


屋根結露が起こる原因(条件)は?


1、カラーベスト屋根である事

2、不適切な屋根塗装を行っている事

3、換気孔が取り付けられていない事


屋根結露を起こす可能性の高い順番でいえば、2番の不適切な屋根
塗装
が最も危険率が高く、次に3番目の換気孔の有無、最後にカラ
ーベスト屋根といった具合になります。
(あくまで個人的な意見に
なりますが)


と、ここまでかなり長くなりましたが、屋根の結露が起こる原因を
少しでも知ってもらえればと思いました。

 

毎月1回津市内にて【屋根リフォームで失敗しない市民講座】を開
催していますので、もっと詳しく知りたいという方はぜひ講座を受
講して頂ければと思います。


もちろんお電話でのお答えや、屋根の結露無料診断も可能ですので
お気軽にご質問下さい。