ある日庭先に白い破片が…

「最近、庭に白いカケラのようなものが落ちているんですが、どこから来たのかわからなくて…」

お客様からこんなご相談を受けることがあります。実はこれ、瓦屋根の“端っこ”にあたる「雀口（すずめぐち）」という部分から剥がれ落ちた漆喰（しっくい）の可能性が高いのです。

瓦屋根は耐久性が高い一方で、細かい部位の劣化は見落とされがちです。

放置すれば、雨漏りや動物の侵入など、深刻なトラブルを引き起こすこともあります。

「雀口」とは、瓦屋根の軒先にある裏側の構造で、外から見ると小さな口のように開いているため「雀の口」と呼ばれています。

この部分には、雨水や小動物の侵入を防ぐため、”漆喰や板金”で塞ぐ処理がされています。
古い瓦屋根では漆喰が主流でしたが、現在は金属板金への置き換えも増えています。

雀口の漆喰は外気に常に晒されており、次のような理由で劣化しやすいのです：

✅ 厚みが5〜6mmと非常に薄く、ひび割れしやすい
✅ 軒先は風や雨を直接受ける場所で、剥がれやすい
✅ 紫外線・気温差で急激に硬化・ひび割れを起こす

こうして剥がれた漆喰は、風に飛ばされたり庭先に落ちたりします。
小さく軽いので、屋根から落ちたと気づかれにくいのが厄介な点です。

見た目には小さなトラブルに見えるかもしれませんが、放っておくと以下のリスクがあります：

☑ 雨水が屋根内部に浸入し、腐食や雨漏りの原因に
☑ 瓦を固定している土が流れ、瓦のズレや落下の原因に
☑ スズメやコウモリなどの小動物が侵入する恐れあり

「ただの破片だろう」と見逃すと、住まい全体に影響が及ぶ可能性もあります。

最近では、漆喰の代わりに「雀口板金（すずめぐちばんきん）」を採用するケースが増えています。
これは、ガルバリウム鋼板などの金属で雀口部分をカバーする施工方法です。

【雀口板金のメリット】
✔️ 劣化しにくく、20年以上の耐久性あり
✔️ 雨風・虫・動物の侵入をしっかり防ぐ
✔️ メンテナンスの頻度が減り、トータルコストが抑えられる
✔️ 外観の見栄えもスマートに

屋根の長寿命化と防水性強化に効果的な、現代的な選択肢です。

次のような症状が見られる場合、雀口やその周辺の劣化が進行している可能性があります：

✅ 庭に白い漆喰の破片が落ちている
✅ 軒先の瓦がズレて見える
✅ 軒下に白い粉が積もっている
✅ 雨の後に壁や天井にシミが出る

気づいたらすぐに専門業者に相談し、早期対策を行いましょう。

Q：漆喰の剥がれは自分で直せますか？
A：おすすめできません。高所作業となるため落下の危険があり、また不適切な施工をすると再発しやすくなります。

Q：雀口板金はどんな屋根にも使えますか？ 
A：ほとんどの瓦屋根に対応可能です。ただし、屋根形状や傷み具合により施工内容は変わりますので、現地調査が必要です。

Q：費用はどのくらいですか？ 
A：施工範囲によって異なりますが、部分補修で済む場合もあります。無料診断を実施しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

瓦屋根は長寿命ですが、小さな部分の劣化が家全体のトラブルに繋がることもあります。
特に雀口の漆喰の剥がれは「見えないから気づきにくい」「気づいても軽く見られがち」なだけに、注意が必要です。

✅ 瓦の端＝雀口は劣化しやすい箇所
✅ 小さな破片が“大きなトラブル”の前兆になることも
✅ 板金による長期的対策で、家をもっと安心・快適に

「これ、雀口漆喰のことかも…」と思ったら、お早めにご相談ください。

情熱リノベーション株式会社　代表取締役　小河 光司（おがわ こうじ）1983年7月2日生まれ

23歳からハウスメーカーの屋根外壁工事を請け負う外装工事会社を創業。新築工事に限らず様々なリフォーム工事も任される事により、雨漏りに悩んでいる多くの方の存在を知り、30歳の時に【雨漏り修理専門店 情熱リノベーション】を設立しました。

雨漏りを止める為には徹底した原因究明が大切です。雨漏り調査から雨漏り修理まで一貫した施工体制を整えることで雨漏りの再発を防いでいます。また全ての工事に10年間の無料アフターメンテナンスが標準保証で付いており、雨漏り修理後も安心し続けて頂く事が可能となります。

三重県にお住まいで雨漏りにお悩みの方、雨漏りしているかご不安な方はお気軽にご相談下さい。

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