モニエル瓦の塗装は築10年くらいから紫外線や風雨での劣化が始まります。10年~15年ごとに塗装をし直す必要があります。この再塗装を怠ると、モニエル瓦の内部に雨水が侵入して屋根材を傷める原因になります。
定期的な点検と再塗装をしていけば、40年~50年以上使い続けられます。
モニエル瓦の再塗装は、今ある塗装を剥がす、下塗り、着色スラリーの塗装、クリアー塗装と進みます。
着色スラリーを剥がす
今ある着色スラリーを全て剥がします。古い着色スラリーが残ってしまうと、新しく塗装した着色スラリーと一緒に剥がれてしまうことがあるからです。
着色スラリーは高圧洗浄機で剥がしますが、高圧洗浄機では完全に剥がしきれないときは残った分を手作業で剥がします。
下塗り
下塗りは、この後の「着色スラリーの食いつき」をよくするためのものです。モニエル瓦の下塗りにはモニエル瓦に適した下塗り塗料を使います。モニエル瓦に適さない下塗り塗料を使うと、着色スラリーが剥がれてしまうことがあります。
着色スラリーの塗装
着色スラリーでモニエル瓦の本塗りになります。着色スラリーの厚みは2mm~3mmほどです。
クリアー塗装
着色スラリーを塗った上にアクリル樹脂系のクリアー塗料で覆います。着色スラリーもセメントが主成分のため、防水性のある塗料で覆うことで防水性と強度を高めるための工程です。また、着色スリラーの色褪せを防ぐ効果もあります。