信じがたい話かもしれませんが、地震が起きたとき、瓦は落ちるのが正解なのです。
我々の住む東海地方では「土葺き工法」と言って屋根土という土を接着剤代わりにして瓦を葺いています。
つまり屋根は瓦+土となり、1平米あたり約70kgもの重量があります。
重量のあるものが建物の上部という高い位置に留まり続けると、家全体の揺れ幅も大きくなり、最悪の場合倒壊してしまいます。
家が倒壊しないように、瓦は本来落ちるようになっています。
瓦同士をコーキングにより繋ぎ止めてしまうと、瓦が落ちなかったり、1枚1枚ではなく大きな塊の状態で落ちてくることもありますので、むしろ危険性が増すと言えるでしょう。