壁止まりというのは部材の名前になるんですけど、どんなお家にも必ずあるというわけではありません。
2階建てで、1階の屋根の端が壁にドンと当たっていて、
なおかつ屋根の軒先より外壁のほうが前に出ている場合に屋根と外壁の間についてます。
1階の屋根がなくても2階の屋根が複雑な構造をされている場合はついている可能性があります。
この壁止まりの役割としては壁と屋根の取り合い、壁際を流れてきた水をそのまま雨樋に流す、
というだけなんですけど、これがめちゃくちゃ重要なんです。
もし壁止まりがない場合だとどうなるかというと、
壁際を流れてきた水がそのまま壁のほうへ流れていってしまいます。
最初は屋根と隣接している付近だけに染みこんでいくんですけど、
これが年数経つと水の範囲が下のほうまで大きく広がっていってしまいます。
壁に水が流れていくという事は壁および躯体の劣化を早めてしまうことになります。
室内の壁に違和感や染みなどがあって気付けたらいいんですけど、
壁面の異常ってなかなか気付けないことも多いので注意が必要です。
壁止まりがないことを知らないと、いざ直すための工事をするとなったときも
自分が想像しているより大きい範囲を直さなくてはいけない=高額になってしまうこともあります。
壁止まりがついておらず、直接雨樋へ流すように板金が加工されている場合もあります。
自宅がどんな風になっているか気になった方はお電話いただければ見させていただきますので
よろしくお願いいたします。