雨漏り6時12分!「木材腐朽菌の話」

「木材」「腐る」「朽ちる」「菌」と書いて木材腐朽菌なんですけど、読んで字の如しです。

木材を劣化させる菌ですね。木造住宅の方、お気を付けください。

自宅の屋根裏を覗く機会はなかなかないと思いますが、1度見てもらって白いモコモコしたものが

屋根の柱や屋根の下地などについていたら要注意です。その白いモコモコが木材腐朽菌です。

 

木材腐朽菌がどういった場所に発生するかと言うと、湿度の高い場所です。

屋根から雨漏りが起きている場合、木が黒く腐食しているか、

白い木材腐朽菌が付着しているか、その両方がよく見られます。

「あの白いの何やろー?」となった場合は気を付けてください。

 

木材腐朽菌は湿度の高い場所に現れると言いましたが、屋根が全然問題なく、

雨漏りが起きていなくても発生することがあります。それが屋根裏の結露です。

屋根裏が十分に換気できていない状態で何年も経過すると、雨漏りしているしていないに関係なく

木材腐朽菌が発生する場合があります。

 

木材腐朽菌が発生して、そのまま放置し続けると、木材の表面が繊維状にほつれたり、

豆粒サイズの穴が無数に空いたりといった症状が出てきます。

 

木材が劣化すると瓦だけ、表面だけをどうこうすれば良いとはいかないので、

それなりの修理費がかかることを覚悟してください。

 

特にこれから暖房をつける季節になってきます。

室内は暖かい、室外は寒い、その間の屋根裏は結露しまくり、ということもありえるので、

屋根裏の換気や室内外の気温差にも気を付けてください。