台風の影響もあってか昨日も強めの風が吹いていて、これから強い風の日が度々出てくるかと思います。
そういったときにどういう場所が影響を受けやすいのか、というのを紹介していきます。
まずは先週もお話した1階の屋根の上を通っている雨樋です。
この屋根の上の部分というのは壁沿いや屋根の軒先沿いにある雨樋のように決まった金具で
固定されているわけではないので、風の影響を受けやすいです。
もし外れて庭先などに落ちていても、繋ぎ目から綺麗に外れていて何も破損していない場合は、
雨樋用の接着剤を使えばすぐ元に戻せます。
しかし、どこかが破損していた場合は部分的に新品に交換ということになりますのでご注意下さい。
次に屋根です。
屋根は瓦屋根、カラーベスト屋根、色々種類はあるんですけど、どれにも共通して
屋根の頂点である棟や屋根の隅から斜めに延びている隅棟等が風の影響を受けやすいです。
瓦屋根の場合は、熨斗瓦という小さい瓦が何段か積み上げられているので、
一部の熨斗瓦が抜け落ちたり、上から数段がガサッと崩れたりします。
カラーベストや金属屋根の場合、棟や隅棟は板金になっています。
その板金の側面から釘やビスで下地の木に固定しているんですけど、
木が劣化して釘やビスが効いていない状態だと強風で板金が捲れ上がったり、
その辺に飛んでしまう恐れもあります。
棟や隅棟は屋根の出っ張っている部分なので風の影響を受けやすいのですが、
平たい面がまったく風の影響を受けないというわけではありません。
「家の東面は何も建物がない」とか、「家の構造的にここに風が抜けやすい」とか、
様々な条件で平面部の屋根材に影響が出る場合もあります。
「屋根の何かしらが破損した、壊れた」となる前に対応しておくことで、
近隣の方への被害も起きませんし、工事費用も抑えられます。
ただ、屋根の上のこととなると、常に把握するというのは難しいので、
築年数や最後に家のメンテナンスを行ったのはいつかなど参考にしつつ、
「そろそろガタが来ているかもしれない」と思われた方は
信頼のできる業者さんに屋根を一通り見てもらったほうが良いかもしれません。
お庭の鉢植え等、自分で運べて強風で飛んでしまうかもしれないものは倉庫など
風の影響を受けないところに閉まっておくことで、外壁等を間接的に守れると思います。