屋根に降り積もる雪で雨樋がなぜ破損してしまうのでしょうか。
日本海側や標高が高い地域だと、冬場は屋根に大量の雪が積もるところもあります。こういった屋根に積もる雪はお家にさまざまな悪影響を与えてしまう恐れがあります。例えば、雪の重量によって屋根材が割れてしまったり、雪解け水が屋根内部に侵入し続けて屋根の下地を傷めてしまったり、屋根に直接被害を生じさせてしまうことも少なくありません。そのため積雪地域の住宅では、雪に強いと言われる金属屋根を採用したり、雪止めなどの積雪対策が屋根に施されます。
しかし、真冬になってもそこまでたくさんの雪が降らない地域になると、屋根の雪対策などを考えずにお家が建てられるのが普通です。さらに、年々真夏の最高気温も更新されるほど猛暑化が進んでいるということもあり、どちらかと言えば夏場をどう涼しく過ごすか、という視点でお家が作られる傾向が強くなっていると言われています。
こういった地域でも冬場、屋根に雪が積もることはないかと言えばそうでもありません。実際に、数年に1回くらいになりますが、大量の雪が降ることもあり、屋根に雪が積もってしまう、ということも考えられるのです。こういったときに何の雪対策もされていないことから、積雪が原因で雨樋の破損などが起こってしまうのです。