雨漏り6時12分!「幕板からの雨漏りの話」

今週もレディオキューブ FM三重、ゲツモクの「雨漏り6時12分!」聴取ありがとうございました📻

外壁の幕板ご注意下さい🏠 来週もよろしくお願い致します🖐

 

幕板というのはどこのお家にもついているわけではないんですけど、

外壁の真ん中ぐらいに横に1本どーんと幅20cmくらいの板がついていることがあります。

それが幕板です。

例えば1階は外壁が濃い茶色で、真ん中に黒の幕板がいて、

2階部分は外壁がクリーム色のお家とか、幕板を挟んでも上下で一緒の色もありますけど、

パッと見ではアクセント、オシャレに使われている感じですね。

 

確かにオシャレにも使われているんですけど、根本は外壁の繋ぎ目である目地を隠すという

役割で使われているので、雨漏り的目線で言うと弱点ですよね。

 

中のコーキングが劣化してきたり、

下地である木が劣化してきてそれを留めている釘を伝って侵入ということもあります。

雨漏りするとしても幕板の中から入っていくので普通の上から降る雨では雨漏りも起きないと思います。

幕板から入る雨漏りは大抵下から吹き込んで入るパターンなので、

下から幕板を見て、幕板の下側や幕板の継ぎ目などに隙間がある場合は要注意です。

 

あと中には見た目的に幕板を外したいという方もいらっしゃいます。

外す分には問題ないんですけど、外したあとの釘が刺さっていた孔、

これをしっかり塞いでおかないと雨漏りのリスクはグンと上がります。

しかしこの孔が厄介で、間近で見ないとわからないぐらいには小さいんですよね。

下から見てても一見何も異常がないように見えてしまうので、

雨漏りが起きたときに「何も見た目的には異常ないのに」と思ってしまいます。

 

幕板を外すということは、その幕板があった部分だけ色が違ってくるので、

幕板を外すことと合わせて外壁塗装をするという場合がほとんどだと思います。

幕板を止めていた釘の穴は塗料で塞がるくらいには小さいです。

ただ、塗っていたら全部綺麗に塞がるというわけでもないので、

ちゃんと「塗装する」とは別で「穴を塞ぐ」ということもしたほうがいいです。

 

屋根であっても外壁であっても雨漏りが起きやすい部分というのは

何かしらの繋ぎ目なので、外壁の繋ぎ目の幕板、ご注意下さい。